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本の感想、雑感、小論考など。 小説、簡単なエッセイはこちらで→「テイタム・オニール」http://ameblo.jp/madofrapunzel2601/
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 しかし、そのドアを叩く音は止まなかった。たてつづけにドンドン! バンバン! と、まるで債務遅延者の自宅前に駆けこんでどなり散らすチンピラのそれのように、ドアを叩く音は激しくなる一方だった。 
 気が気ではなかった。泉の怒りは静謐な怖れへと変わった。このだだっぴろい個室空間のなかで、いま泉ができることは何もなかった。叩きはつづく。ガンガン! バンバン! どんどん激しくなっていく。今や、はやく用を済ますことだけが泉のパニックに陥った頭を占めた。
 泉は急いで水を流し、スカートを巻くしあげると、ぐっと緊張をこらえて「すみません!」とドアを開けた。
そこには誰もいなかった。泉が女子トイレのドアを開けた先には、誰もいなかったのだ。血の気が引いた。さっきまで、ついさっきまで、怒涛のごとく私を催促し激しい勢いでドアを叩いていた人が、一瞬で消えていたのだ。
 泉は手洗い場を素通りし開けた売り場へと出た。そこに在るのは、空調の冷気、店員の間延びした声、買い物に没頭する客たち……。それだけだった。
頭が真っ白になった。誰も、誰ひとりとして該当しない……。現に私がこうやって売り場に出てきても、誰ひとりとしてここへ駆け込んでくる人はいない……。
 泉はおそるおそる、トイレスペースのなかへと戻った。手洗い場にある大きな鏡の目の前に立つと、そこにはひどく疲れた自分の等身大の姿がうつっていた。何もない。ただ、泉の心臓の異常に速いな鼓動音のみが、彼女の心的世界で存在感を露わにするのだった。
 「泉ー? 遅かったねぇ、あなた……泉、どうしたの? 顔が真っ青だよ?」 
 「泉、どうかしたの?」
外に出ると、同僚たちが泉の様子を見かねて駆け寄ってきた。
 「泉、どうしたの?」
 泉はそこでようやく、我に返った。みんなの顔が見えた。外のじめったい湿度が彼女の冷え切った身体にまとわりついてきた。
 「私…… ううん、大丈夫。ごめん、ちょっと時間かかっちゃった。」
 「うん……。全然だいじょうぶだよ。ほら、あそこみて、森係長が飲み過ぎで吐いちゃって、介抱してるのよ。困ったものよね。それでまだまだ時間はかかりそうだわ。 あら、そういえば泉、何も買わなくて平気なの?」
 「う、うん、私はあまりお酒飲んでなかったから……。」
 泉がそう答えると、場は安堵し、駐車場で思い切り吐瀉をして座り込んでしまっている哀れな係長の介抱へ話が戻った。泉も一同の傍にいると心が落ち着いていくのを感じた。
 同僚たちが森係長の下に行ったりするなか、泉はそっとコンビニを振り返った。ずっと見ていると目を細めてしまほど明るい白色蛍光は、夜の闇のなかでひときわ際立っていた。ここは飲み屋がひしめく道路から少しだけ離れていた。店内では店員がひっきりなしに来るお客のレジの対応をしている。トイレは……特に変わった様子もなかった。でも泉は思い出すだけで身震いがしたので、とにかくさっきまでのことは忘れよう、なかったことにしよう、そう思って、一同に戻っていった。
 泉たち一同は、その後、明け方まで開いている小さな居酒屋に入った。夜は続いていく――そして、泉にとっては、そこで世界が終ってしまって、夜の後かならず来るはずの明るき朝を彼女が迎えるということはついぞ無かった。
 二十六歳、東京都に住む独身女性の死体が発見されたのは、その日の明け方四時半のことだった。コイズミ証券会社の社員たちによる飲み会一行は、彼女の死体発見場所には遅くても十一時には着いていたというから、それから事態発覚までの時間の長さも問題となった。東京都警察が現在詳しく取り調べている。
 遺体の名前は筒井泉(二十六)。コイズミ証券会社で働く一般社員。父親、母親とともに暮らしている。長女、独身。次男が地方の大学に在学中。泉の死体は、居酒屋「ばるぼら」のトイレの中で発見された。第一発見者は、同じコイズミ証券会社に勤める貝原綾子(二十七)。筒井泉は、和式トイレの便座の中へ頭を丸ごとつっぷした状態で死んでいた。直接の死亡原因は、トイレの水の中で窒息したことによるものと考えられる。自殺か他殺かは不明。貝原綾子が見つけた時には、もう既に息を引き取っていた。
 貝原綾子は、便座のなかにつっぷしていた泉を必死に引き起こした――引き起こすと、その決して軽くない物体をとっさに仰向けにした。泉は白目を向いて、口から泡をぐちゃぐちゃに吐いていた。綾子は泣いた。泉の髪の毛はトイレの水でびしゃびしゃだった。
トイレの水に長い時間浸かっていた顔面の皮膚は緩んで、歪んだ老婆の顔のように皺ができていた……。
 
 次なる者の物語はすぐにはじまる。         Part Of Izumi, end. to be continued?
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  ノック
蜜江田初朗
 泉はあるコンビニに入った。会社の飲み会のあとである。九時過ぎ。ほどよい酔いを頭の重さと熱で感じながら、泉は「ご使
用はご自由にどうぞ」という立て札がたてかけられたトイレに向かった。
 店内に入った時から思ったのだが、通常の店舗よりも随分と広い敷地だった。空間にゆとりがあるのだ。そしてそれはトイレ
でもそうだった。扉をあけると、横手には大きくてよく磨かれた鏡と洗面台があり、明るい照明にてらされていた。男子トイレ
と女子トイレはその各々にある。泉は女子トイレのドアをノックした。すると、
 コン、コン。
と中から二回立て続けにノックする音がしたので、あ、中に人が居るんだな、と思って、泉はいったんトイレの外に出た。
 涼しい。店内の空調は効きすぎともいえて、でもさっきまで暑苦しい空間を大人数で共有していたわれわれ社会人にとっては
ちょうどよいくらいだ。
 「泉ィ、私たちはもう外出るわよ。」
同期のOLたちが、品定めを終えて、トイレスペースの前で佇んでいる泉一人の姿に声をかける。それぞれが片手に栄養ドリン
クを持っているのが面白くて泉は笑った。二軒目でもみんなまだまだ飲む気なんだな、私は割とお酒は充分なのだけれども。
 「泉、さっきは席が離れてたから、今度は私たちだけで女子会よ!」
 「ほんとよねー。上司たちの気遣ってばっかで。私、一次会の雰囲気好きになれないわ。」
 「私も。うちの会社は社員も多いしね。社交辞令ばっかりだったよねー。」
 「じゃ、泉、うちらは外で待ってるね。」
泉はみながレジの方へ向かっていくのを眺めた。トイレからは誰も出てこない。泉はふと自分の右後ろにあるコーナーを見た。
 成人誌。あられもない恰好をした若い女性や、はだけて両胸を露わにしている熟女、さらには少女とおぼしき人物の変態的な
漫画の表紙。泉には縁のない世界だった。成人誌のコーナーはいつでも独異で「不健康」な匂いと雰囲気を漂わせている。ほと
んどの画面を覆い尽くす肌色や、モザイクがかけられた女性器のなまなましい色はごったになって一つの唸りを形成してはあげ
ていた。おまけにそれらは区画されて、こうしてトイレスペースに一番近い場所でおもむろに展開されているのだった。こうし
てそれらをまじまじと見ていると、泉は男性が抱えるという欲望の形のえげつない奇怪さを感じるとともに、素面の自分ならこ
んな成人誌の表紙をゆっくり眺めることなんて絶対しないのに、という自己反省をした。
(別にこの改行に意味はない、ワードにうまくはりつけよ。)
 それにしても遅いな、まだかな、と泉はトイレスペースの方に向きなおった。ノックしてからも三分はとっくに経過したはず
だ。泉は再び扉をあけて中のスペースに入り、以前としてそこには誰もいないことを確認した。
 当然、まだ人がいるのよね。私は外で待ってたけどその間誰も出てこなかった、男の人でさえも。
泉は催促もあってノックをしてみた。三分を過ぎても黙っているほど暇な状況ではなかった。
 …ノックが返ってこない。泉は不思議に思った。試しに、もういっかいノックをしてみた。コン、コン。
……。
 おかしい。何か緊急ごとだろうか? 泉は声に出して「すみませーん。」と言ってみた。
 返事が無い。
 仕方がないので、泉はまずいかもと思いながらも、おもいきってドアノブを開けてみた。
誰もいなかった。人一人として。個室は広く、がらんどうとした空間が泉を待ちうけているだけだった。
 ?? たとえば私は最初に内から返ってきたノックの音を空耳でもしたのだろうか……泉はそこで深く考えることをやめて、便
座に座った。まぁ、いいや。こうして便座に座ると、個室の広さに改めておどろくのだった。
 そもそも、店舗は本当に広かった。とても普通のコンビニとは思えない。一次会の場所と二次会の場所の中間あたりにある、
なんの変哲もない立地なのだけれども。
コン、コン。
 泉は思わずびくっとした。ノックがしたからだ。え、もう次の人が待っているの?泉は一度冷静になった。
「はーい。入ってます。」
 はやくみんなの元へ戻らなければな、と思った。しかしちょっとすると、
コン、コン。
 またノックの音がした。しかも今度はさっきより強めの音だった。人がトイレに入っている時にこうして気短な催促をされる
のはとても嫌なものだ。泉はすこしだけ憤慨した。
「はーい!入ってます。」 私の声が聞こえていないはずはない、泉は大きめの声を出した。
ガンガン!
 ドアを荒々しく叩く音がした。それはもうノックとよべるものではなかった。なに、なんなの、こっちは入っているって言っ
てるじゃない?いい加減にしてよ!
 しかし、そのドアを叩く音は止まなかった。立て続けに、ガンガン!、バンバン!、とまるで債務遅延者の自宅に駆けこんで
どなり散らすやくざのように、ドアを叩く音は激しくなる一方だった。   (続)
 動物としての人間に批判を加える――アイドルと性愛(4)
(前回までのまとめ)
A クリアで健全=権力(支配)をもった側  → ?
B Aから制圧され、隠匿化された領域 → 暗く強い性愛の場
 今回では、Aの性愛の様態について考察していきます。
 A、つまり支配的な場としての社会では、どのような性愛(恋愛)の力学が働いているか?
これをもっと具体的にいうと、「恋愛禁止」などの楔を打ち込まれてなお疑似―恋愛関係を仮装するアイドル―ファンといった人間関係の出現(および増大、常態化)は何をもたらしたか?
 これがポイントになります。
恋愛禁止、もっというと性的行為の禁止を命じられた各主体(そのほとんどは男性ですが)は、逆に禁じられたことにより、
 (1)性的行為をあたかも最終目標かのように、恋愛のプロセスを構成し直す
 (2)しかしそのゴールは禁止されているがゆえに、そこへむかっての無限の果てしなき欲望が生まれる
 そしてここからが大事なところなのですが、
 (3) 欲望=0から欲望=むげん をめぐる疑似恋愛の新たなゲームが開始される
 ここはオタクをやっている人はとくに分かると思います。
 欲望=100 になってしまったら、それは「ガチ恋」と俗に言われることです。
ガチ恋をのぞいて、オタクは欲望の半ば非―コントロール的な動態のなかで生きることになります。
 私は、2年ほど前までは、このことが実際的に何をもたらすのか、よく分かりませんでした。
せいぜい、禁止された主体は、その禁忌をやぶる(出会い廚の増加)ぐらいにしか捉えていなかった。
 しかし、そうではない。確かに禁忌されたことにより逆に欲望=100をそのまま駆使するというパターンも見受けられますが、私はそれよりも、人間関係の「新たな」(とひとまず言っておく)次元の出来に気付きました。
 それは、飼いならされた欲望のもとで、しかし完全に支配されるわけでもなく、「表面的な関係性」を「じっさいのところわりと実存的に」生きていく、という人間の生き方ないし人間関係の構築の仕方です。
 結局、恋愛や性行為の仲に結ばれなかったら、それはいっても友達どまりだし、しかしだからこそそこをもっと深く生きるのです。
 つまり、従来の恋愛関係が(すぐには実現できないことにより)引き延ばされ、結果として批判される。
批判されるとは、つまり再考されるということです。どういうことかというと、「恋愛や結婚が至上、というイメージが優位な社会において、友達関係のままでそれを深めていったりする」ことの意義が問われてもいるのです。
 ファン―アイドルの「恋愛禁止」は秋元康がそのほうがおもしろいんじゃない?くらいの気持ちで作った偶然的なものですから、さしたる大きな理由はありません。 まぁありますけど。
 しかし、アイドルの増大と、オタクの増大、及びオタク―アイドルのコミニュケーションの増大および常態化により、この点はますます大きなことになります。
 つまり、もともとは狭いアイドル―ファンの間での出来事でしかなかったものが、一部のもっと大きな人間関係において見られるようになっているということ。
 性行為を至上の価値と見做す恋愛の様態に再考を加え、それより、たしかに性行為も相対的な大切さを認めた所で、欲望0~99.9の間を生きること。
 いま、そんな人間関係が、実際に生きられている。
 このことは大きいことだと思います。
 以上が本連載で主張したい一番大きいポイントなのですが、これを補強するにあたり、「アイドルの常態化」についても一言述べておかなければならないように感じました。
 次回に続きます。  次回予定(今のところ)アイドルの常態化が意味するところ、主張の再考察
 ******
 昏く強い場所――アイドルと性愛(3)
 周辺へと閉じ込められ、しかしそのことによって逆に性愛はパワーを持ち、あるいは一定の様式を維持する。
それが、「位く強い場所」と呼ぶ性愛の空間です。
 クリアで健全な社会――というより、表向きのアイドル現場は、(AKB時代の存続で)「恋愛禁止」ということが常態化しており、それはとうぜんにもアイドルメンバーとファンとの間にも適用されていきます。
 しかしAKB(の様式)がもたらした中の一つは、「アイドルとファン」との近接性。
「会いに行けるアイドル」というのは、まずもって身体的な近さ(握手会、劇場の狭さ)をもってすることで、心理的及びその他の近さを実現するという、画期的な試みであった。 (このへんはフーコーっぽいですね)
 そしてAKBがその2000年代に原点として「近接性」をもたらしたのだとすれば、それをうけるロコドルたちは近接性をうまく使用していきます。
 福岡の事例になりますが、その「近接性」をまず実際面でさらに展開した一連の動きがあります。福岡老舗ロコドルの、HRの「3分間物販制」です。
 このシステムは福岡で一番売れているLinQにも接ぎ木され、またたくまに物販体制のお手本になりました。
この3分間物販制というのは、HRだと公園が終わってから公演に出演した全メンバーが椅子に座って待機しています。ファンは(お金で買った)コインと引き換えに、1枚写真をもらい、それをサインしてもらいます。
 サインの時間に3分も必要ありません。ですから、この時間は話ができる時間となります。
 AKBも初期は違うのですが、流行した今はどれだけ長くても一回15秒しゃべれるのが限界、と聞いていますから、3分は絶大です。コインを投入すれば間隔をあけてさらにしゃべることができる。
 この時、アイドルとファンの関係は、極めてフラット、水平的なものに近くなっていきます。しゃべるのも、公演の様子は勿論、最近どうだった、とか、学校でこんなことがあって、とか、ものすごく「個人的な」話までできることになります。
 ここに見られるのは垂直的な関係から水平関係への雪崩込み。構造としての。
 その結果、アイドルとファンとは激しい近接性で結ばれ、その結果「ガチ恋」や「繋がり厨」と呼称されるファンもたくさん出ることになります。
 福岡にいれば、このアイドルはこのオタクと付き合っていた、今付き合っている、付き合っていたからクビになった、という話が嫌でも耳に入ってきます。
 先に話したように、あらかじめ「恋愛禁止」の札を公然と貼られているのはアイドルのみなので、しかもそれがスキャンダラスなものとして設定されているので、このルールを破るということがいかに昏いものかは分かると思います。
 しかしこうした場所での性愛(恋愛およびセックスなど)は強い。強いという形容はおかしければ、倒錯的なものに対しての「本来的」な場所です。
 つまり、恋愛(というかセックス)をするなという人間の本能的な行いを禁じられた空間において、禁忌の場所として閉じ込められた性愛の領域は、それを破るものにのみ、本来の「本能にフツーに従った恋愛」を育むのです。
 これが私の「暗き場所の性愛様態」と呼ぶものです。
次は、クリアで健全な方で起こった変化について論述します。
******


Hに捧ぐ


 
 煙草、のくゆりを眺めながら静かに尋ねる。脇から仄かに香る肉体の匂い。あの、幾つもの思い出の中に閉じ込めた真夏の太陽とまっすぐ結びつくかのような酸っぱい匂い。
 「いま、シガレットって言ったの、シガレッツって言ったの。」
 彼は笑った。
 「そんなの、細かな違い。」
 会話のどうでもよさに私も思わず笑ってしまう。表面だけにも見えるやり取りは、黒と白でできた滑らかな鍵盤の上を流れて、ゆるやかに舞う。
 「細かくなんかない。だって、二つは違うもののように思えちゃう。」
 彼はかるくため息をついて、私の方に向かってこう言う。彼がかけた大きなサングラスからは反射された砂浜の残景が見える。
 「たくさん吸う人は、例えばこのひと箱、パッケージ全体を指してシガレッツって言うんじゃないの。一本一本を吸ってるんだ、と話者が一本の煙草や葉巻きに注意を向かせたい時は、シガレットと言う。」
 「なるほど。で、あなたはどっちなの?」
私は面白くなって会話を催促する。この、鍵盤上での綱渡りが、プツリと消えてしまわないために。
 彼は微笑する。「それは、分かるだろ。」
 私も、やれやれ、というジェスチャーを肩でしてみせた。後方から、犬の鳴く声がした。ゆっくりと後ろを振り返る。
毛並みの良いセント・バーナードを連れた老人夫妻が散歩している。威勢の良いその鳴き声は、あたりを快活なほうへみちびく。
 「シガレット、なのね。」
私はそれまで彼に近付けていた距離をほんの少し離し、どこを見るでもなく視線をずらした。砂浜沿いに植えられた健康そうな木々の葉が揺れ、昼下がりの太陽はこのふつつかな景色に甘く溶けて、どこまでもつづいていきそうだった。 (了)


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