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15分くらいしか間は時間がないのでちょっとだけ論を進めておきます。


要するに、前回のまとめをすると、『もののけ姫』のメッセージがどういったものなのかを考えた際、ひとつの解釈として、でいだらぼっち(しし神の夜ヴァージョン)のような悪魔に対しては、動物(森の陣営)も、人間(社会)の陣営も、ひとつのゆるやかな共生・あるいは共同戦線を張って、戦う、ないしそのような態度になる(べし、あるいはそうすることができる)、というものだ。

ゆるやかな共生。それは、あくまで破壊神のようなスンゲーわりーやつが出てこない限りは、互いにあまり干渉しないということである。

つまり、日常は無関係モードということだ(無関係の倫理)。

しかしいくら心的には無関係といっても、人間の社会と動物たちの森には、無視できないさまざまな影響関係がある。

まず、森(自然)から社会への影響。 太陽の光。大地の恵み。酸素。なんとまぁ、今の人間なら必須のものばかりではないか。それだけではない、自然を鑑賞するときの何ともいえない生へのエネルギー。

やはり自然には無視できない何かがある。

しかし社会から森への影響もある。自然は勝手に破滅することもあるので(食物連鎖はどうとらえるのだろうか?)、たとえば植林だったり、絶滅危惧種を保護したりと、人間の側も、主に科学の発展によって得た技術を有効に活用して自然へいい影響を与えてもいる。


ウィンウィンの関係の素描はこんなところだ。人間の高度科学を一概に非難することはできないし、しかし今の状態の人間にとっては自然は不可欠である。

 さて、『もののけ姫』で描かれていた、えぼし率いるたたらの村は、自然を攻略しつつ、自分たちの社会を発展させようとしている。
 自然を従属させているわけだ。そこに、動物らの反発がくる。

とりあえず思いつくままに述べていったので今回はこの辺で。論点をしぼりだすなら・・・

・人間と自然に優位関係はあるか?人間至上主義(人間が全種別の中で一番偉い、だから人間は世界の王だ)はどのようにして生まれたのだろうか?傲慢の起源。

・ゆるやかな共生のもっと細かい描写。

・ゆるやかな共生は、どこまで妥当性を持っているか?私たち人間は、どのようにすれば、最適解を得られるのだろうか?

・資本主義で苦しんでいるのは、いったいなぜ???(これが一番最後の問い)

では。 ういろう
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