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本の感想、雑感、小論考など。 小説、簡単なエッセイはこちらで→「テイタム・オニール」http://ameblo.jp/madofrapunzel2601/
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・昼顔 第三回

 とっても面白かったです。というか昼顔は現代的ですよね。セックスレスの夫婦間の問題とかを如実に扱っている。

微細にわたる描写も面白い。ダントツで面白い(笑)


・映画「るろうに剣心」

まだ最新作「京都大火編」は見てないのですが、今日第一作の再放送を見て、改めて面白いなぁと思いました。

キャラの再編成だけなら、どの監督でもある程度は再現できると思うんです。
演技もうまいけど…。

 まず、アクションがいいですよね。それは分かる。

そうじゃなくて、内容が非常に面白い。簡単な言葉で言えば深い。もともと「るろ剣」はこういう作品だった事を思い出させてくれます。

逆刃刀というのは、人を殺さずに「活かす剣」。 しかし、人斬りの権化であるじんべえや、斎藤などは、「なにをあまっちょろい正義を」と一括するわけです。

 これは例えば、人斬りに容赦のないじんべえや、絶対的悪である志々雄真実に立ち向かう時、「彼らを殺さずして、正義はまっとうできるのか」という極めてクリティカルな問題意識につながっている。

悪を倒すには、同じく悪=暴力を使うしかないのか。 そういえば、漫画「るろうに剣心」は、志々雄編にしろ、縁編にしろ、ずっとこのテーマを引きずっていたと思います。

めちゃくちゃ面白いじゃないですか。

 るろうに剣心は、映画としても、成功していると思います。決して過大評価ではありません。


・表面的消費について

 これについてはまだ後日(笑) いわゆる、「キャラ萌え」などの文化的消費形態は、やはり僕は問題的だと思うのです。 最近の若い人のオタクカルチャーの受け止め方にしても、その作品の内容や物語といったものをすっとばして、「キャラ萌え」とかに走りすぎていると思う。

 それは、その作品を鑑賞しているということに果たしてなるのだろうか? そんな浅い受け止め方なら、いっそ作品の鑑賞などやめて、ひたすら自分たちで二次創作という自己満足の世界にひたっていればいいではないか。

 これはかなり旧来的な見方/視点かもしれませんが、やっぱり僕はこういった表面/表象的な文化の消費の形については、とても危機感と言うか違和感を覚えざるを得ないので、書きました。 「キャラ萌え」など、二次的なものに留まらせておくべきではないか、むしろそれが氾濫した時、サブカルチャーはいつまでたってもそのラインを超えない気がします。

 これは非常に僕にとって考えざるを得ない問題。


みすてぃ(ういろう)

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